【新唐人2013年11月1日付ニュース】中国で長年行われている生体臓器摘出について告発が相次いでいます。近日、医療関係者三人が、生体臓器摘出の現場で目撃したことを述べ、中国の医療関係者らには共産党の洗脳教育に騙されずに、良識と正義の側に立つよう呼びかけています。
10月15日、”明慧ネット”が中国の医療関係者三人が口述したものを文章に整理し、発表ました。
うち一人は中国有名病院の勤務医で、自身が目撃した生きた死刑囚からの臓器摘出の過程を述べました。その死刑囚は20歳前後の青年で、臓器を摘出したあと、医師が胸部から細胞組織のサンプルを採取していたとき、左足がまだびくびくと動いていたそうです。胸部から切り取った食道サンプルは柔らかくてまだ体温が残っていたそうです。
最後に、制服姿の警察官が、両手で手術台に溜まっている血をすくいあげ、死刑囚の顔にかけました。処刑時に血が飛び散ったように見せかけるためでした。
二人目の医師は中国病院の最高ランクである“三甲病院”での体験を述べ、生体臓器摘出は、中国の医療業界では公然の秘密であると述べます。
この医師よると、麻酔医がまず死刑囚に麻酔を注射し、すべての準備が整ったら、各科の医師達が慣れた手つきで角膜や腎臓、皮膚などを次々と切り取っていきます。死刑囚はまるでまな板の上に置かれた肉のように、医師らにさばかれていきます。手術が終わると、警察が死刑囚に2発撃ち、銃殺で処刑されたように見せかけます。
医師の使命は本来、命を救い負傷者を助けることであるはずですが、中国では却って医師が人の命を奪っています。これらのことを思い出すたびに、３人の証言者は心が痛むと話します。また、このような倫理に反する行為を安易に受け入れてしまう中国医療業界の同業者に対し、悲しみと遺憾の意を示します。
時事評論家 邢天行さん
「共産党は民衆に対し、敵であるならば、殺戮してもいいと教えてきました。長期にわたる、このような洗脳は中国人の良心と道徳を消滅しています」
3人目の証言者は、中国のある有名な腎臓移植病院の勤務医です。この医師の指導医は中国腎臓移植界の権威として知られる人物だそうです。中国の生体臓器摘出が海外メディアによって大量に暴露されていた当時、この指導医は”法輪功”に対して反感を示し、“悪報に遭うことを恐れない”と公言したそうです。しかしまもなくして、癌にかかり死亡。その後、娘もがんで亡くなり、妻は足の関節痛で歩くこともままならなくなりました。病院では、“彼は本当に悪報に遭った”と噂されているそうです。
元上海市中心病院外科医 黄薄さん
「中共の統治によって、人々の伝統理念は全て破壊されました。中国人は元々『頭上三尺に神霊がいる』と信じ、善悪には報いがあるという因果応報を信じていたので、このようなことはしません。しかし、今の中国で共産党は政権維持のため、人々にお金だけを信じさせ、全ての信仰を破壊しました」
文章の作者は、中国共産党は政権樹立以来度重なる政治迫害を行い、人々の是非の判断基準を混乱させ、絶えずねじ曲げられた邪悪な観念を注ぎ込み、中国人の心の中にある生命への畏敬を粉々に砕き、その度ごとに道徳のボトムラインを破壊してきたと分析しています。
また、人々が邪悪な行為に対し容認し続けてきたからこそ、生体臓器摘出のような手術が中国で数十年も堂々と行われてきたと指摘します。臓器移植のドナーは、当初の死刑囚から今や法輪功学習者となり、人権の為に戦う人や異見人士もその被害者になっています。今の中国では民間でも臓器売買が横行し、誘拐、殺人などの方法によって臓器が売買されています。
生体臓器狩りは中国共産党当局がずっと隠蔽してきた罪悪ですが、もはや隠しきれなくなっています。多くの事実が次々暴露され、真相が明らかになりつつあります。
カナダの人権派弁護士デービット・マスタ氏（David Matas）と元国会議員デービッド・キルガー氏（David Kilgour）（カナダ外務省元アジア大洋州局長）は、大量の調査を行い、中国当局による法輪功学習者からの“生体臓器摘出”は、まぎれもない事実であると結論づけています。
本部をアメリカに置く”法輪功迫害追跡調査国際組織”は近々、録音ファイルを含む各種の証拠資料を”中共による法輪功学習者に対する生体臓器摘出証拠アルバム”に収録する予定です。これらの証拠も中国の臓器狩り事実の存在を充分に証明できるものであります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/10/19/atext986868.html（中国語）
（翻訳/吉田 編集/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工）
